血圧の平均(平均血圧)とは? 血圧の状態を知ることは普段の生活でも大切な事。そもそも血圧の2つある数字の意味は何なのでしょうか? 基本的な血圧のしくみを知っておくことで、数値の本当の意味や、病気に対する理解を深めましょう。
●高血圧は身体によくないとは聞くけれど…
血圧を正常値に保つことは大切なことと言われるけれど… 実際、血圧ってどういうことなの? 血圧の平均ってどれくらいなの? 高血圧症になるとどうよくないの? 血圧を正常にするにはどうすればいいの? …そんな血圧について理解しましょう。

血圧の平均や高血圧を理解しましょう
血圧とは・・・
「血圧」とは、血液が血管壁を押す力のことです。では、血圧の詳しい説明の前に、血液と心臓のしくみを少し理解しておきましょう。心臓はポンプのように血液に圧力をかけ、血液を血管へ送り出します。血液はまず、動脈を通って全身の細胞に酸素や栄養分を運びます。次に、静脈を通って老廃物などを回収する役割を担い、再び心臓に戻ってきます。こうした心臓による血液循環で、人間の生命は維持されているのです。
「血圧」とは、この際の血液の圧力によって血管壁が押される力のことで、心臓から送り出される血液の量(心拍出量)と、血管の硬さ(血管抵抗)によって決まります。心拍出量が大きくなれば血圧は上がり、血管抵抗が小さくなれ ば、血圧は下がるという関係にあります。
血圧の上と下を示す2つの数字の意味は?
血圧を測定する際には、ご存知のように2つの値が記録されます。いわゆる「上」の血圧は収縮期血圧(最大血圧)、「下」の血圧は拡張期血圧(最小血圧)といいます。心臓は、収縮と拡張を繰り返すポンプのような働きをすることで、血液を送り出していることは前に述べました。心臓が縮んだときには、血液が送り出され、血管に高い圧力がかかります。 これが収縮期血圧(最大血圧)です。反対に、血液を送り出した心臓が拡張して、肺などから血液を吸い込みます。このときに血圧は最も低くなり、これを拡張期血圧(最小血圧)といいます。また、最大血圧と最小血圧の差を「脈圧」 といいます。
血圧の平均(平均血圧とは)
さて、血圧の平均とはどのように数値なのでしょうか。最高血圧と最低血圧の差を脈圧ということは説明しました。平均血圧とは、最低血圧に脈圧の三分の一を加えた数値のことをいいます。平均血圧は、動脈壁にかかる圧力を判定する指標などに用います。この平均血圧の数値が高いほど、圧力が高く、動脈壁に及ぼす影響も大きいわけです。平均血圧は、直接測定はできませんが、前記の計算方法で平均血圧の数値を算出します。平均血圧の計算式と計算例を以下に示します。平均血圧の計算は、簡単にできますから、ぜひ一度計算してみましょう。平均血圧の数値の目安と要警戒数値も以下に示しておきますので、参考にしてください。
●平均血圧の計算式
下の血圧+(上の血圧―下の血圧)÷3
<計算例>たとえば「上130、下70」の人の場合
70+(130―70)÷3=90 平均血圧は「90」です。
●平均血圧の目安は90です。平均血圧が110以上は要警戒となります。
平均血圧が高くなってきたら、動脈硬化に要注意です!
高血圧だけではなく、平均血圧にも注意しましょう!
高血圧症とは?
血圧が、140/90mmHg以上が高血圧の状態です。血圧の基準として広く採用されているのが、WHO(世界保健機関)/ISH(国際高血圧学会)、米国高血圧合同委員会による分類です。日本では、日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン」が2004年12月に改訂されました。 これらによると、正常血圧は収縮血圧が130mmHg未満、拡張期血圧が85mmHg未満となっています。また、高血圧の軽症に当たるのは、血圧が140/90mmHg 以上となっています。これらの基準は数年ごとに見直されていますが、より低い数値へと改訂されています。これは、血圧は低ければ低いほど心臓病などのリスクが低いという考え方に基づいています。 なお、ガイドラインで言うところの血圧とは、外来血圧(病院・保健所等で医師・看護師により測定された血圧)となります。高血圧は良くないというのは、誰もが漠然と知ってはいるようですが、具体的に何が問題なのか、どうして怖いのかといった基礎知識は意外と知られていません。まずは、正しい知識を知ることで、高血圧がどういうものなのかを理解しましょう。
高血圧がいけない理由は?
高血圧自体の自覚症状は、あまり明確ではありません。しかし、高血圧を放置しておくと、動脈硬化を起こし、やがて心臓病などの合併症をおこします。高血圧の恐ろしさは、この合併症にあるのです。高血圧は、自覚症状が出たときには、すでに生死に関わる病気が進行していたということがよくあります。こうした怖さから、高血圧はサイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれているのです。
■合併症
高血圧を放置することで動脈硬化が進み、自覚症状が出たときにはすでに合併症が発症、というのが最も危険なパターンです。
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高血圧の原因は?
高血圧症は、日本では、約3,000万人もの患者がいると言われ、まさに「国民病」ともなっています。では、この高血圧症になる原因は何なのでしょうか? 実は高血圧の80%以上は、明確な原因が不明なのです。しかし、生活習慣と遺伝的な体質が関係しているとことは解明されています。遺伝的な体質は変えられないので、生活習慣には気を配りたいものです。とくに、毎日の食事に注意することで、高血圧を抑制できることも事実です。日本人の食生活は伝統的に塩分摂取量が多い傾向にあります。塩分の摂取過多は、高血圧の原因のひとつです。塩分量などにも気を配るような食事にすることも大切です。

高血圧症を予防しましょう!
自分の血圧管理をすることが大切!
血圧は、1日を通じて一定ではありません。運動しているときやその直後、入浴中、仕事中など、状況によって数値は変動します。血圧管理の第1歩は、正しい血圧測定から始まります。血圧を正確に計るためには、以下のポイントに注意してください。
・体の力を抜いてリラックスする
トイレを我慢しているときや、出かける直前のあわただしい時間などには血圧は上昇してしまいます。また、測定前1時間位の間には、食事・入浴・運動は避けてください。
・座って測定する
血圧は、「心臓の高さにある上腕の血圧を座って計測した値」が基準です。必ず座って測定しましょう。
・血圧測定前にカフェインを摂取したりたばこを吸わない
血圧測定前の30分以内に、カフェインが含まれている飲み物を飲んだり、たばこを吸ったりすると、血圧が変動するので控えた方がいいでしょう。
・毎日同じ時間に測る
血圧は、時間によって変動するため、同じ時間に測らないと、日々の変化がつかめません。また、血圧は、測定日を変えて同じ時間帯に測った3回の平均値を基準にします。
・信頼できる血圧計を選択する
上腕部にカフを巻くタイプのものがおすすめです。手首や指先で測る簡易血圧計は、末端の血圧は変動が大きいため、測定値を100%信頼するのは危険です。簡易血圧計は一つの目安程度に考えた方が無難です。
高血圧を防ぐ日常生活
高血圧症にならないための生活習慣のライフスタイルを考えてみましょう! 生活習慣をよくすれば高血圧症は防げます!!
(1)肥満を防ぎ、適正体重を維持する!
(2)適度な運動・酸素をたくさん使う運動は(有酸素運動)、長期間繰り返して続けると、血圧を下げる作用があることが分っています。 しかし、同じ運動といっても、重量上げや懸垂などのように、筋肉が収縮したまま動かないような運動は、息を詰めてする無酸素運動なので、高血圧の人にはたいへん危険ですので注意しましょう。
またゴルフは、自然のなかでよく歩くので運動としてはよいのだけれど、パターなど最後に勝敗が決まるときには血圧が驚くほど上がります。人と勝敗を争うスポーツは高血圧の人には向いていません。競争せずに、マイペースで楽しんで続けられる運動であることが大事です。
(3)ストレス・過激な温度差にも注意しましょう!
高血圧の予防には、ストレスを貯めず、かかったストレスはなるべく早く解消し、心身ともにリラックス状態にもっていったほうがいいです。入浴、マッサージ、アロマテラピー、好きな音楽を聴く、好きな花を買ってくる……など、自分なりのリラックス法を見つけて実行するといいです。
寒さが血圧を上げることは、多くの研究や調査で明らかにされています。季節による血圧変動を見ると冬に高くなっていますし、心血管病による死亡率も冬にいちばん高くなっています。高血圧の人は、冬の寒さを避けるように注意することも大切です。とくに廊下やトイレ、浴室などは部屋との温度差が大きいことがあるので注意しましょう。また、高血圧の人は、お風呂は、熱い湯を避けて長湯をしないようにしましょう。高血圧の人は、冷水浴やサウナはいけません。
(4)かかりつけの医師に相談してから、運動を始めましょう
高血圧の予防・改善に運動がいいといっても、やってはいけない人もいます。かかりつけ医に相談し、どの程度の運動ならがよいかを理解してから始めるようにしましょう。 まず、重症高血圧の人、それからすでに心臓や血管に病気が起こっている人、とくに、心不全、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳卒中などの心血管病がある人は、運動中の血圧上昇によって発作が起こる可能性があるので、厳重注意です。また、腎臓に機能障害がある人も運動が制限されることがあります。主治医に運動してもよいかどうかを相談する必要があります。また、運動を始めるときは、かならずウォーミングアップをしっかりすることが大切です。からだを温めて運動への準備をするとともに、ケガを防ぐ効果もあります。運動をするときは、ウォーミングアップやストレッチを十分行うことが大切です。

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